ボトックスビスタとは
ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出したたんぱく質で、筋肉の収縮を抑制する作用があり、以前から眼科や神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に用いられていました。神経を麻痺させる作用がありますので、筋肉の動きを司る神経に注射することで、筋肉の動きを弱める作用が現れます。そのため、額や眉間、目尻、唇の周囲などの「表情じわ」に対して効果を発揮します。
しわを取るだけでなく、新しいしわを予防する効果もあります。
当院では厚生労働省承認のボトックスビスタを使用しています。
ボトックスビスタの特徴
唯一の承認品
眉間の表情じわに対する治療薬として、厚生労働省により薬事承認された唯一のA型ボツリヌス毒素製剤です。
独自性
A型ボツリヌス毒素製剤は科学的に合成されるものではないため、その特性は各製剤で異なり、製剤間の互換性はありません。
正確性
周辺筋肉への過度な浸潤を防ぎ、正確な効果を実現します。
予測可能
国内外のさまざまな臨床試験において、ボトックスビスタの効果とその持続性が確認されています。
ボトックスビスタは薬事承認医薬品です
当院で使用しているAllergan(アラガン)社製のボトックスビスタ®は薬事承認を得ている医薬品です。
「眼瞼痙攣」などの治療薬として厚生労働省に承認され、2009年1月には「65歳未満の成人における眉間の表情皺」に対して、「ボトックスビスタ」が国内で唯一厚生労働省承認されました。
米国では、FDA(アメリカ食品医薬品局 / 日本の厚生労働省にあたる)に承認されており、イギリス、ドイツ、フランスなど、世界60ヵ国以上でも承認されている非常に安全性・信頼性が高い薬剤です。
日本においても、Allergan(アラガン)社製のボトックスビスタ®は、厳しい管理の下、無菌状態で製造・保管されているため、安全性・信頼性が高く、安定した治療効果が得られます。
適応症状
額
目を見開いたり、眉毛を上げる時にできる額(おでこ)の横ジワ。
眉間
眉間にギュッと寄る縦ジワ。
目尻
大きく笑った時に出る目尻からこめかみにかけての笑いジワ。
バニーライン
目をギュッと閉じた時に目頭、鼻に入る横ジワと縦ジワ。
鼻下
口をすぼめた時にできる唇上の縦ジワ。
顎
口すぼめた時に出る顎の梅干しジワ。
えら
歯を食いしばった時に出るエラの筋肉(咬筋)の肥大改善。えらの張りを改善し、フェイスラインが細くすっきりするため、小顔効果。
脇汗
脇から出る汗を抑える。
マイクロボトックス
フェイスラインの毛穴を縮小し、肌を引き締めリフトアップ。
治療の流れ
- カウンセリング
- 注入部位の決定
- 洗顔or拭き取り
- 麻酔クリームの塗布
- ボトックス注入
アフターケア・注意事項
アレルギーテストは不要ですので、誰でも気軽に受けることができます。日常生活にもほとんど支障はなく、当日から洗顔・入浴も可能です。一度に大量の注入は、効果が出すぎたり、違和感を伴いますので2回に分けて行うことをおすすめします。また、内出血を伴う可能性がありますので、イベントなど大事な場面の1週間前には避けられることをおすすめ致します。
【リスク・副作用】
内出血・頭痛・眼瞼下垂・赤み・腫れ
Q&A
- ボトックス注射とヒアルロン酸注射は違うのですか?
- ヒアルロン酸は、ほうれい線などの刻まれたシワに効果のある治療です。ボトックス注射でのしわ治療は、筋肉を動かした際に出来る「表情じわ」に効果があります。
- レーザー治療と一緒に受けられますか?
- 当院でレーザー治療やハイフ、光治療を受けられる場合は、同日にご案内が可能です。ボトックス注射は、レーザー後のご案内となります。他院でレーザーを受けられる場合は、機器により異なりますので、ご相談ください。
- サウナに入っても大丈夫ですか?
- ボトックスは熱に弱いため、治療当日はお控えください。
- マッサージをしてもいいですか?
- 薬剤が注入部位以外に広がる可能性がありますので、1~2週間程度は患部のマッサージを控えてください。体のマッサージは問題ありません。